2018年シャトー・シャス・スプリーン 750ml

昔からシャス・スプリーンはムーリスのトップクラスのクリュとして認められていただけでなく、格付銘柄の地位に値すると言われてきた。香りは深みのある熟成感に満ち、ふくよかさを感じる。しめったような重い香りがかなり強く感じられる。味は程良くバランスのとれたタンニンとごく軽い酸味があり、全体としてはマイルドだがコクはある。なめらかなのどごしであるが、酸味を少し感じるので平凡ではない。薫り高く味も良い。

18世紀初頭、国王はボルドーのブルジョワたちに土地の所有を許可しました。1720年に貴族グレシエは砂利質の丘を手に入れ、コミューンと修道院を建設。1世紀後、共同所有権の争いの結果、所有地は2つに分割され、グラン・プジョー・グレシエとグラン・プジョー・カスタンとなりました。自分のワインをグレシエと区別するため、所有者ロザ・フェリエールは1863年にシャトー・シャス・スプリーンと命名。この名はシャトーの隣人であったボルドーの画家ルドンが挿絵を描いたボードレールの『悪の華』にちなんでいます。1976年、ドメーヌはタイヤン・グループの共同設立者ジャック・メルローが買収。彼は娘のベルナデット・ヴィラールにドメーヌの経営を託し、ドメーヌの復興と名声を確実なものにしました。彼女の死後、娘のクレール・ヴィラールが経営を引き継ぎました。現在、ドメーヌはクレールの妹セシル・ヴィラール・フーベとその夫ジャン・ピエール・フーベによって運営されています。