2017年シャトー・トロロン・モンド 750ml

メルロー 90%, カベルネ・ソーヴィニヨン 8%, カベルネ・フラン 2%
通常通り印象的な深みのある色をし、背景の見えない程濃いブラックルビー色をし、力強い紫色の色調を持つ。魅力的で前面に出た、フルーティーなノーズは、花のような含みを持ち、繊細なプラム、コーヒー、トースト、チョコレートの含みを伴う。ミディアム〜フルボディ、豊かで濃縮された果実味のしっかりとした核を持ち、このヴィンテージにしては印象的で、バニラの含みと、がっしりとした余韻の長い後味を伴う。

サンテミリオンのプルミエ・グラン・クリュ・クラッセであるシャトー・トロロン・モンドの歴史は18世紀に遡ります。1745年、ジャン・ド・セーズ神父が、所有するモンドの丘にシャトーを建設。ド・セーズ家は1840年代まで所有し続け、モンドのワインはサンテミリオンで最も人気のあるワインのひとつとなったのです。1850年、弁護士でフランスの貴族、レーモン・テオドール・トロロンが領地を引き継ぎ、エステートの名前をトロロン・モンドにしました。そして葡萄畑は現在の形になったのです。20世紀初頭、パリのワイン商人であったアレクサンドル・ヴァレットがこの土地を手に入れました。

サンテミリオンの東に位置し、サンテミリオンの最高地点であるモンドの丘陵（海抜106m）にあり、シャトー・ル・プリウレとシャトー・トロットヴィエイユに近く、パヴィーの丘陵に面した土地です。サンテミリオンの有名な石灰岩の台地の最も高い場所に位置し、右岸の最も羨望される羨望されるユニークなテロワールにあり、理想的な地質条件と露出度を備えています。この非典型的なパノラマの中で、ブドウ畑は、生物多様性が長年にわたって実現されている自然遺産の一部となっています。この完璧なバランスの結果として、ワインはドメーヌの豊かさを反映し、他にはないアイデンティティを明らかにします。畑は43haあり、サンテミリオンの中でも最大級のアペラシオンです。葡萄の植え付けは、 85% メルロー、13% カベルネ・ソーヴィニヨン、2％ カベルネ・フランです。

サンテミリオンのプルミエ・グラン・クリュ・クラッセとして、すべてのヴィンテージでボルドー地方で最高の評価を得ています。国際的な流通とメディアへの露出も多く、世界の一流レストランでサーブされ、有名なジャーナリストや評論家が引用しています。トロロン・モンドの歴史は、長期的なビジョンを持ってエステートを導いてきた、カリスマ的で文化的な人たちによって豊かに彩られてきたのです。2017年からは、再保険大手のSCORがドメーヌの価値と精神を尊重しながら、新たな活力を与えています。2018年、醸造家のトマ・デュクロがドメーヌのコンサルタントに就任しました。